稲嶺市長支持派が過半数を維持

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任期満了に伴う、沖縄県名護市の市議会議員選挙は7日、投票が行われ、アメリカ軍普天間基地名護市辺野古への移設に反対する稲嶺市長を支持する候補が、議会の過半数を維持しました。

名護市議会議員選挙は、27人の定員に対し35人が立候補して、7日、投票が行われました。
開票の結果、普天間基地名護市辺野古への移設に反対する稲嶺市長を支持する候補が14人当選し、選挙前より1人減らしたものの、過半数を維持しました。
また、稲嶺市長には是々非々で臨むとしながらも、移設に反対している公明党は2人が当選しました。一方、稲嶺市長と距離を置く候補は、選挙前より1人増えましたが、11人にとどまりました。
今回の選挙結果について、稲嶺市長は、「辺野古に新しい基地を作らせないと訴えてきた候補者が、過半数の議席を維持したことを踏まえ、これからも名護市民の民意を反映する形で臨んでいきたい」と述べました。
普天間基地の移設を巡っては、去年、沖縄県の仲井真知事が名護市辺野古沿岸部の埋め立てを承認したのを受けて、政府は先月から海底の地質を確認するボーリング調査を進めていますが、市民グループなどは反発を強めています。
政府は、地元の理解を得ながら移設計画を着実に進めていきたいとしていますが、引き続き難しい対応を迫られることになります。