沖縄市長選 自公推薦の新人が当選

参照元 沖縄市長選 自公推薦の新人が当選

自民党が、ことし12月に任期満了を迎える沖縄県知事選挙の前哨戦と位置づけた沖縄市長選挙が27日に行われ、自民・公明両党が推薦する新人が当選しました。

沖縄市長選挙の開票結果です。
▽桑江朝千夫(無所属・新)当選、2万9968票
▽島袋芳敬(無所属・新)、2万7779票
自民党公明党が推薦し、民主党日本維新の会、それに、地域政党のそうぞうが支持する元沖縄県議会議員の桑江氏が、共産党、生活の党、社民党、それに、地域政党沖縄社会大衆党が推薦する前の副市長の島袋氏を抑えて、初めての当選を果たしました。

沖縄県では、仲井真知事が、アメリカ軍普天間基地の移設問題を巡って、名護市辺野古沿岸部の埋め立て申請を承認したあとのことし1月に行われた名護市長選挙で、自民党が推薦した新人が、移設に反対する現職に敗れた一方、3月に行われた石垣市長選挙では与党が推薦した現職が当選しました。自民党は、今回の選挙をことし12月に任期満了を迎える沖縄県知事選挙の前哨戦と位置づけ、普天間基地の移設を進める環境を整えるためにも重要だとして、石破幹事長ら党幹部が応援に入るなど、桑江氏を全面的に支援しました。自民党の石破幹事長は27日夜、自民党本部で記者団に対し、「沖縄県内でも、沖縄市は雇用や所得の面で後れをとっており、『市と県、政府・与党が一体となって沖縄市を復活させたい』という訴えが有権者に受け入れられた結果だ。沖縄県知事選挙に向けても大きな弾みになる」と述べました。

公明党の山口代表は、27日夜、党本部で記者団に対し、「沖縄市は、失業率が高く、所得が低いという経済状況にあるので、『経済再生の勢いを沖縄市にも及ぼす』という訴えが有権者の期待につながったと思う。基地負担を軽減してほしいという期待の声もあるので、アメリカ軍普天間基地の危険を除去して負担を軽減するという政権の取り組みを、今後も着実に進めていきたい」と述べました。