沖縄・宮古島、陸自受け入れ 議会が配備求める陳情採択

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 沖縄県宮古島市議会は8日、陸上自衛隊の部隊を同島に早期配備するよう求める陳情書を賛成多数で採択した。これを受け、下地敏彦市長は記者会見し、「議会の意見は尊重する」と述べ、受け入れについて前向きに取り組む考えを表明した。

 陳情書は保守系の市民団体が提出したもので、「地域の安全・安心」「災害の救援活動」「雇用創出の経済効果」などのメリットを強調する内容。この日の市議会では、議長を除く25人のうち与党会派など15人が賛成、野党など4人が反対だった。公明など6人は「議論が尽くされていない」として退席した。

 一方、別の市民団体が提出した自衛隊配備に反対する陳情書は、賛成少数で不採択となった。反対の陳情を提出し、議会を傍聴した清水早子さん(66)は「議員の理解も不十分なまま、市長与党というだけで賛成した。市民不在の議会だ」と批判した。