自民「10増10減」で公明に理解求める

参照元 自民「10増10減」で公明に理解求める

参議院の選挙制度改革を巡って、自民党公明党参議院の会長が会談し、自民党が、隣接する2つの選挙区を1つにする、いわゆる「合区」を2か所で行うなどして、選挙区の定数を「10増10減」するとした案を軸に意見を集約する方針を伝え、理解を求めました。
参議院の選挙制度改革を巡って、自民党は、いわゆる「合区」を2か所で行うなどして、選挙区の定数を「10増10減」するとした、維新の党など野党4会派の案を軸に意見を集約する方針なのに対し、公明党は、先に、20の県を10に「合区」するなどとした案の実現に向けて、民主党と協力していくことで合意しています。
こうしたなかで、自民党の溝手参議院議員会長は、公明党の魚住参議院会長と会談し、自民党の方針を伝え、理解を求めました。
これに対し、魚住氏は、「『10増10減』では、格差は十分に是正できず、さらに努力が必要だ」という考えを示す一方で、この問題で、連立政権に影響を与えるべきはないという認識で一致しました。
一方、自民党執行部は、合区の対象となる、鳥取、島根、徳島、高知の4県の選出議員と個別に会談し、意見集約に向けて協力を要請しました。
このうち、高知選挙区選出の高野光二郎議員は、「合区は受け入れることはできない」と反対の考えを伝えました。
自民党執行部は、9日、議員総会を開いて、党としての改革案を取りまとめたいとしていますが、「合区」に反対する意見も根強く、調整を続けることにしています。