衆院鹿児島2区補選 結果受け与野党は

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衆議院鹿児島2区の補欠選挙で、自民党の新人で公明党が推薦する候補者が当選したことを受けて、政府・与党は、引き続き、デフレからの脱却を目指して経済政策を推進していく方針です。
これに対し野党側では、巨大与党に対じするため、野党再編をにらんだ動きが活発になるのではないかという見方も出ています。

衆議院鹿児島2区の補欠選挙で、自民党の新人で公明党が推薦する金子万寿夫氏が当選したことについて、安倍総理大臣は27日夜、記者団に対し、「今まで進めてきた政策に一定の評価をいただいたのではないかと思っている。さらに、景気回復、成長のために全力を尽くしていきたい」と述べました。
政府・与党は、今回の結果は政権運営への評価の表れだとして、今後もデフレからの脱却を目指して、経済政策を推進していく方針です。
また、全国有数の畜産県の鹿児島県で勝利したことから、TPP=環太平洋パートナーシップ協定について、農産物5項目を関税撤廃の例外とすべきだとする国会の委員会の決議などを踏まえて、交渉妥結に向けた取り組みを進めるものとみられます。
これに対し野党側では、「敗れはしたものの、4党が協力して選挙戦を戦えたことは、後半国会での連携につながる」という受け止めがあり、民主党の馬淵選挙対策委員長は記者団に対し、「今回の選挙だけで、野党連携が進むかどうかは、簡単に結論づけることはできないが、一つの試みにはなった」と述べました。
その一方で、「政治とカネ」を巡る問題に関連して自民党を離党した前議員の辞職に伴う選挙で敗れたことについて、野党の議員の間には、「巨大与党に対じするには、今の状況では限界がある」という指摘もあり、今後、野党再編をにらんだ動きが活発になるのではないかという見方も出ています。