自民党新執行部が発足 「政権全力で支える」

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自民党の新しい執行部のメンバーがそろって記者会見し、谷垣幹事長は「安倍総理大臣の下に一致結束してやっていく」と述べ、政府与党一体となって安倍総理大臣の政権運営を全力で支えていく決意を強調しました。

記者会見の冒頭、留任した高村副総裁は「新4役の人事は重厚なサプライズもあり、安倍総裁好みのスパイスもきいた点もあって多士済々極めて能力の高い布陣だ。足を引っ張らない範囲で全党的に目配りをしていきたい」と述べました。
谷垣幹事長は「政権に戻って1年8か月たつが、安倍総理大臣が先頭に立ち、今まで安定した態勢をつくることができた。これから大事なことは、さらに安倍総理大臣の下に一致結束してやっていく
ことだ。大変いろいろな課題があるが、適切に答えていくよう党で議論し、最後は結束して国民のために働いていけるよう努力していく」と述べました。
また谷垣氏は当面の課題について「アベノミクスによって成果もあがっているが、地域によってばらつきがある。そういったことに焦点をあてて政策を練り、来年度の予算編成にいかしていくことが必要だ。また外交面では、安倍総理大臣も近隣諸国との関係について、ドアはオープンだと述べているので、風通しがよくなるよう党としても努力していく」と述べました。さらに谷垣氏は選挙態勢の整備に関連し「政党は選挙に勝っていかなければならない。年内にある福島県知事選挙は復興と関係するし、沖縄県知事選挙は沖縄の発展はもちろん、日本の安全保障がどうあるかも含んでいて、よい結果を収めなければならない」と述べました。
そして谷垣氏は、来年10月に予定されている消費税率の10%への引き上げについて、「法律上は10%にあげるというレールが敷いてある。財政の安定に寄与し政策の選択肢を広げることにも役立つので、基本的には法律に書かれたとおりに進めていくべきだが、同時に景気情勢もよく見ていかなければいけないことは言うまでもない。安倍総理大臣の指示は諸般の事情によく目配りをして進めて欲しいということだった」と述べました。
一方、谷垣氏は幹事長就任の経緯について「安倍総理大臣から打診をもらったのは、数日前で、全く想像もしていないご提案だったので一瞬戸惑ったことは事実だ」と述べたうえで、「党の総裁までやった自分が引き受けるのはいかがかという気持ちがなかったわけではないが、前の総裁が総理のもとで一生懸命に汗をかいている姿が国民に安心感を与えるのではないか」と述べました。
二階総務会長は「議論は活発に行い、最後は意見の一致したところでみんなで団結していくという姿勢で臨んでいきたい。今まで国土強じん化に集中して取り組んできたが、今後もこの問題に努力していきたい。また、公明党とは長く築いてきた信頼関係をより一層発展させていくように努めて参りたい」と述べました。
稲田政務調査会長は「当選3回でまだまだ経験は未熟だが、能力のある先輩や同僚、後輩の意見を聞きながら、責任を果たすべく命懸けで頑張っていく。与党第1党の政務調査会長として、公明党と連携し党の英知を結集して政策議論をしていきたい。また地方の声も謙虚に聞いて政策に反映していきたい」と述べました。
茂木選挙対策委員長は「先ほどの役員会で、安倍総理大臣から『今後の地方選挙に勝つことが政権と自民党の足腰を強くする』という話があったが、来年は統一地方選挙が待っている。おととしの衆議院選挙での政権奪還、去年の参議院選挙での、いわゆるねじれの解消に続く『日本を取り戻す最終決戦』と位置づけて、党で団結してしっかり頑張りたい」と述べました。