第3次安倍内閣発足 与野党の反応は

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第3次安倍内閣の発足について与野党の反応です。

自民 谷垣幹事長「予算編成など迅速に」

自民党の谷垣幹事長は、国会内で記者団に対し「スムーズに安倍総理大臣を指名していただいたのは、安定した政治ができる環境を有権者に作ってもらったからだ。同時に『きちんとした仕事をしろ』という与党の責任が重くなっており、これからの予算編成やいろいろな政策をどう打ち出していくか、真剣に取り組まなければならない。国会で丁寧に説明し、議論していく姿勢が求められる」と述べました。
また、谷垣氏は第3次安倍内閣について「9月はじめに内閣改造をしたばかりなので、安倍総理大臣は基本的に骨格を維持しようという考えだったのではないか。個人消費など、経済に若干弱いところが見られ、それに対する手だてを迅速に打つことが一番求められている」と述べました。

公明 山口代表「国民の期待に応える」

公明党の山口代表は、国会内で記者団に対し「国民には多様な意見があり、連立政権として、その多様な民意を受け止めたうえで合意を作り出すという経験や知恵を発揮するところに公明党の役割がある。アベノミクスの恩恵から遠い生活者にもしっかりと目配りしながら、安倍政権を支え、国民の期待に応えていきたい」と述べました。
そのうえで、山口氏は「困難な課題もたくさんあり今後は一寸先も油断してはならない。政権として力を合わせ、一つ一つ着実に取り組んでいくことが重要だ。中長期的な課題についてもしっかりと腰を落ち着けて一歩一歩合意形成に努力し、国民の理解を得ながら進めていく姿勢が大事だ」と述べました。

民主 枝野幹事長「国会の中で対じする」

民主党の枝野幹事長は、国会内で記者団に対し「選挙中から指摘してきた格差の拡大や憲法表現の自由などに対する安倍政権の姿勢の問題点は、かなり国民に共有していただけたと思っているのでしっかりと国会の中で対じし、民主党ならどうするかを分かりやすく伝えていきたい。民主党は、野党第一党としての立場が重くなったので、他の野党と最大限の協力を図ることは、ますます重要になっている」と述べました。

維新 江田代表「真の規制改革を」

維新の党の江田代表は、記者会見で「維新の党は既得権益を打破して新規参入という新しい血を入れていくことなど、本当の意味での成長戦略を訴えているので、安倍総理大臣にもしっかりと受け入れてもらい、ぜひ自民党抵抗勢力を押し切って、真の規制改革を推進していただきたい。われわれは反対のための反対はせず、法案などへの対応については維新の党の基本政策に基づいて判断していきたい」と述べました。

共産 山下書記局長「暴走と正面から対決」

共産党の山下書記局長は、国会内で記者団に対し「安倍内閣が先の衆議院選挙白紙委任を与えられたと考えているとしたら大間違いだ。安倍政権がやろうとしている消費増税や、格差拡大のアベノミクス集団的自衛権の行使容認、原発再稼働などはどれも国民の多数が反対していることで、強行すれば国民との矛盾が激しく噴き出さざるをえない。暴走と真っ正面から対決していきたい」と述べました。

次世代 平沼党首「是々非々で対応」

次世代の党の平沼党首は、国会内で記者団に対し「安倍総理大臣は通常国会を控えて、今の布陣でアベノミクスを含めて懸案事項を処理していきたいということではないか。わが党は是々非々で対応してきており、自民党より先に集団的自衛権の行使についての考え方をまとめているので、法案が提出されたら賛成する。党の再生のため全員で力を合わせて頑張っていきたい」と述べました。

社民 吉田党首「白紙委任ではない」

社民党の吉田党首は、国会内で記者団に対し「厳粛に受け止めている。ただ、安倍政権はこの間、議会審議を軽視した強権的で強引な政権運営をしてきたことを反省し、真摯(しんし)で丁寧な国会運営をすべきだ。衆議院選挙では、集団的自衛権の行使や原発再稼働の問題など国民の多くが反対している課題が主要な争点にならなかったので、決して白紙委任されたわけではない」と述べました。

生活 小沢代表「野党の統一を」

生活の党の小沢代表は、国会内で記者団に対し「野党を統一して政権交代すべきだという考えから首班指名では野党第一党の民主党の岡田代表代行に投票した。自民党にかわる受け皿を作ることを最大の目標にしながら、今後も国の根本の問題について、安倍政権との基本的な考え方の違いをさまざまな機会で明らかにしていきたい」と述べました。

改革 荒井代表「家庭ノミクス実現を」

新党改革の荒井代表は、NHKの取材に対し「われわれはアベノミクスを評価しているので、わが党が提案している家庭を起点に景気の好循環を作る『家庭ノミクス』をぜひ実現してもらいたい。新党改革としては、国会運営ではこれからも与党にも野党にも是々非々で臨んでいきたい」と述べました。