秘密保護法案 野党徹底審議を

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特定秘密保護法案は、26日夜の衆議院本会議で、自民・公明両党とみんなの党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。これを受けて、法案は27日参議院で審議入りする見通しで、与党が今の国会で成立させたいとしているのに対し、反対する野党は、国民の懸念は解消していないとして、徹底審議を求めていく方針です。

今の国会の焦点の特定秘密保護法案は、26日の衆議院特別委員会で、民主党などが反対するなか採決が行われたのに続いて、26日夜の衆議院本会議で、自民・公明両党とみんなの党などの賛成多数で可決され、参議院に送られました。
これを受けて、27日の参議院本会議で、安倍総理大臣も出席して法案の趣旨説明と質疑が行われ、審議入りする見通しで、与党は、来月6日の今の国会の会期末までに成立させることを最優先に国会運営に当たる方針です。
これに対し民主党は、衆議院で法案の採決に踏み切った与党側の対応に反発しながらも、「秘密の範囲が曖昧であるなど国民の懸念は解消されていない」として、徹底審議を求め、問題点を浮き彫りにしたい考えです。
また衆議院の採決を退席した日本維新の会は参議院での審議入りには応じる方針です。
ただ幹部の中からは、会期内で審議を尽くすのは不可能だとして「継続審議に持ち込むことを野党間で検討すべきだ」という意見も出ており、特定秘密保護法案を巡る与野党の攻防が続くことになりそうです。
一方、外交・安全保障政策の司令塔となる国家安全保障会議、いわゆる日本版NSCを創設するための法案は、27日の参議院本会議で、自民・公明両党と民主党などの賛成多数で可決されて成立する見通しです。