自民の「満額回答」、公明に困惑も 軽減税率に外食案

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 食品全般だけでなく、外食も――。消費税率を8%に据え置く軽減税率の対象品目について、自民党公明党の想定を上回る「酒類をのぞく食品全般と外食」という案を打ち出した。この大盤振る舞いに必要な財源は総額1・3兆円。お金がなくて困っていたはずなのに、なぜ? 国民の税金をめぐる攻防は最終局面で迷走を重ねている。

 「加工食品は合意した。外食も協議する」。11日夜、都内のホテルであった自民、公明両党の幹部会合の後、公明の井上義久幹事長は記者団にそう語った。自民の谷垣禎一幹事長らが軽減税率を導入する際の対象に外食も含めることを提案。約2時間協議したが合意できず、結論を12日以降に持ち越した。

 谷垣、井上両氏が前日10日、軽減税率導入時の対象として一致したのは「生鮮食品とすべての加工食品」で、税収減の穴埋めが必要な財源は約1兆円だった。だが、協議の最終局面で外食にまで広がり、財源は約1兆3千億円に増大した。