橋下市長「都構想への民意だ」 大阪ダブル選を語る

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 大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長は26日、大阪維新の公認候補が当選した22日の大阪府知事、市長のダブル選について「市民の意見を聞き、大阪都構想案をバージョンアップしてほしいという民意だ」と語った。新市長に就任する吉村洋文氏(40)には「話し合いで物事を進めてほしい」と期待感を示した。

 大阪市役所で記者団の取材に答えた。ダブル選後、公の場で語るのは初めて。橋下氏は吉村氏を「僕より市長の能力ははるかに上」と評価。「僕には話し合いが欠けていた」としたうえで、「維新もとにかく攻撃の一点張りだったが、吉村新市長になったら自民、公明と妥協点を探る新しい大阪市政の時代に入る」と語った。

 大阪維新が公約に掲げた都構想については「公約に掲げた以上、住民投票で問うことが政治家の責務。松井一郎知事と吉村新市長の体制で1回は住民投票をやらないといけない」と話し、任期4年のうちに住民投票を実施するべきだとの考えを強調した。

 国政政党「おおさか維新の会」に関する質問には「(党の意思決定に自分が)関わったらおかしい」と述べ、来月での引退を表明している自身の今後も「私人ですから。自分探しの旅にでも出ようかな」と語るにとどめた。