公明 山口代表 劉政治局常務委員と会談

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公明 山口代表 劉政治局常務委員と会談

10月16日 15時10分

公明党の山口代表は、訪問先の北京で中国共産党の最高指導部の1人、劉雲山政治局常務委員と会談し、未来志向で両国の関係改善を進めるべきだという考えを伝えたのに対し、劉氏は、歴史認識は重要な課題であり取り扱いには配慮が必要だという認識を示しました。
この中で山口代表は、日中関係について「過度に過去のことに光を当てるよりも、創造的、建設的な未来を作ることに力を入れるべきだ」と述べ、未来志向で関係改善を進めるべきだという考えを伝えました。
これに対して劉雲山政治局常務委員は、安倍総理大臣が発表した戦後70年談話について、「中国、アジアへの感情的な配慮があったが、戦争責任などについては回避する態度があった。歴史認識は重要な課題なので配慮してもらいたい」と述べました。
また、劉氏は、自民・公明両党と中国共産党の間の政党間交流で、年内に日本側からの訪問を受け入れ、来年、中国側から訪問団を派遣する意向を示しました。
このほか会談では、劉氏が、先に北朝鮮を訪問したことに関連して「北朝鮮は国民生活の安定と経済の発展を目標にしていて、良好な国際環境を確保したいのだと感じた」と述べました。
一連の日程を終えた山口氏は、記者団に対し「来月初めに行われる日中韓3か国の首脳会議をスタートに、日中両国の首脳が会う機会を増やし、関係改善が進むよう引き続き役割を果たしたい」と述べました。