「民主・福山氏の発言はデマ」 自民・高村氏が反論

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高村正彦自民党副総裁

 28日のNHK番組での、民主党福山哲郎幹事長代理の発言に聞き捨てならないものがあった。

 「最近は高村副総裁も北側一雄公明党副代表も『砂川判決は、集団的自衛権は含むとも含まれないとも言えない』と非常に消極的な議論になっている。安倍晋三首相は集団的自衛権行使容認の根拠になりうるものだと明言した。政府・与党で砂川判決の評価が行ったり来たりしている。このこと自身が、非常に無理な解釈をしている証左だ」と。

 当初から今日まで、そして未来永劫(みらいえいごう)、私が、砂川判決の法理を集団的自衛権の一部容認の根拠とすることはまったく変わらない。私を論破する人が現れれば別だが、(私が)困るような論を、あらゆる憲法学者からもまったく聞いたことがない。

 砂川判決の法理を前提とすれば、国の存立を全うするための必要な自衛の措置が何かは、国会・内閣を構成する政治家が考えるべきことだ。つぶさに検討した結果、必要な自衛の措置の一部に国際法上は集団的自衛権の行使といわざるを得ないものがあったから限定容認論になったわけだ。

 消極的になんかなっていないし、極めて簡単な誤解しようのないことを一貫して言い続けているにもかかわらず、私のいない所で私の発言を不正確に引用して、曲解して、相手の論拠が間違っているというような、まぁはっきりといえばデマですね。デマを流すということは政治家にとってあるまじきことだと思うので、厳しく申しておきたい。(自民党本部で記者団に)