公明、岐路の「常勝関西」 創価学会・西口氏死去

参照元 公明、岐路の「常勝関西」 創価学会・西口氏死去

 公明党の支持母体「創価学会」で総関西長などを務め、関西での選挙基盤を作り上げた西口良三氏が今月15日、76歳で死去した。その強力な集票力は「常勝関西」とまで呼ばれた。だが、近年、大阪維新の会が台頭し、統一地方選を前に関西の公明が正念場を迎える中での死去だった。

 西口氏の葬儀は18日、大阪市内で営まれた。池田大作名誉会長の弔辞が代読され、西口氏を「我が盟友」と評した。自民党二階俊博総務会長や古賀誠元幹事長らが参列。安倍晋三首相や企業トップも弔電を寄せ、西口氏の人脈をうかがわせた。

 西口氏が創価学会に入会したのは1956年。参院選で、池田氏の陣頭指揮のもと、創価学会推薦候補が大阪で初の議席を得た年だ。この後、西口氏は池田氏の運転手を務めるなど厚い信頼を得た。77年に関西長、98年にはより上席の総関西長に就任。「電話魔」で幹部に指示を出す一方、一般会員を激励した。