各党幹部、地方創生など抱負語る 統一地方選スタート

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 約1カ月間にわたる統一地方選の先頭を切って、10道県知事選が告示された26日、候補者を推薦する各党の幹部は選挙戦への抱負を語った。

 自民党谷垣禎一幹事長は、奈良県知事選で推薦した候補の応援のため、同県生駒市内で演説。アベノミクスや地方創生などの政策を挙げて「景気回復の波を地方に及ぼしていきたい」と訴えた。

 道府県議選、政令指定市議選に計345人を擁立する公明党山口那津男代表は党本部での会議で、「『地方創生』を担う人を選ぶ大事な選挙だ。全員当選を目指す」と話した。

 一方、民主党岡田克也代表は国会内で記者団に「生活起点、地域起点を訴える。生活者一人一人を基本に、地域を元気にして日本全体を元気にする」と語った。格差問題などを訴え、地方議員で現有議席からの上積みを目指す。

 結党から初の統一地方選となる維新の党の江田憲司代表は、5月に行われる大阪都構想の是非を問う住民投票を重視。国会内での記者会見で「住民投票勝利に向けた前哨戦だ。身を切る改革の断行を訴えて、全国に根を生やす基盤を作りたい」と語った。

 共産党志位和夫委員長は神奈川県知事選の推薦候補の応援に駆け付け、横浜駅前で演説。「共産党は10知事選のすべてで自民党と対決する。安倍政権の暴走に地方から『NO』の審判を突きつける」と強調した。

 社民党吉田忠智党首は東京・新橋駅前で第一声。「少子高齢化が進む中で、疲弊する地方をいかに元気にしていくのか。国民に背を向けた安倍政権の暴走政治をいかに止めるかが問われる」と述べた。

 日本を元気にする会は、神奈川県知事選で現職を推薦。松田公太代表は東京・有楽町駅前の第一声で「住民投票を積極的に推進する。投票に参加してもらい、それをもとに政治を決めていく」と訴えた。

 新党改革荒井広幸代表は奈良県知事選の応援で奈良市に駆けつけ、「地方の問題を一つ一つ解決する糸口を全国に発信してもらいたい」と推薦候補を激励した。