4年に1度の
統一地方選挙は今週26日に10の道と県の知事選挙が告示され、スタートします。
自民党が過半数を占める道府県議会を増やし、政権基盤をさらに固めたいとしているのに対し、
民主党は地方議員を増やして党の立て直しにつなげたいとするなど、各党とも
参議院選挙をにらんで組織の強化に取り組むことにしています。
統一地方選挙は今週26日に10の道と県の知事選挙が告示されて始まり、来月12日に10の知事選挙のほか、5つの
政令指定都市の市長選挙と41の道府
県議会議員選挙、17の
政令指定都市の市議会議員選挙の投票が行われるほか、来月26日には、それ以外の市区町村長と議員の選挙の投票が行われます。
このうち、
自民党は去年の
衆議院選挙で大勝した勢いに乗り、
民主党と事実上対決する構図となっている北海道と大分をはじめ、すべての知事選挙で支援する候補者全員の当選を目指すとともに、道府
県議会議員選挙で過半数を占める議会を増やし、政権基盤をさらに固めたいとしています。
民主党は北海道と大分の知事選挙と、党の推薦候補がいる札幌市長選挙などで支援候補の当選を重点に置いているほか、道府県議会と政令市議会を中心に候補者の擁立を進め、地方議員を増やして党の立て直しにつなげたいたいとしています。
公明党は前回の選挙で果たせなかった公認候補者全員の当選を目指していて、特に神奈川や大阪などの道府
県議会議員選挙で、定数が削減されて接戦が予想される選挙区で重点的に取り組むことにしています。
維新の党は今の
大阪市を廃止して5つの
特別区を設ける、いわゆる「
大阪都構想」を巡る
住民投票の前哨戦と位置づけ、
大阪府議会と市議会の選挙を重視しているほか、各地で
議席の上積みを目指しています。
共産党は去年の
衆議院選挙で躍進した勢いを生かして、前回の選挙で
議席が得られなかった神奈川や愛知などの県議会での
議席の獲得を重点目標としています。
次世代の党は岡山や東京などに候補者の擁立を進め、
子育て支援の充実など生活に密着した政策を訴えて
議席の上積みを目指します。
社民党は
平和憲法を守ることや雇用や
福祉の拡充などを重点政策に掲げ、全国で地方議員を増やし、党勢を回復したいとしています。
生活の党と
山本太郎となかまたちは東京で候補者を擁立し、格差の是正や
脱原発などを訴えて、支持を広げたいとしています。
日本を元気にする会は東京などでインターネットを活用した運動を展開し、党の存在感を示したいとしています。
新党改革は候補者の擁立は見送る見通しですが、考え方の近い候補者を支援することにしており、各党とも
参議院選挙をにらんで組織の強化に取り組むことにしています。