「情報監視審査会」衆参両院で発足へ

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参議院は、来週、政府による特定秘密保護法の運用を監視する機関として設置された「情報監視審査会」の委員を選任することにしており、これにより、今月中にも衆参両院で審査会が発足し、法律の運用の監視が始まることになりました。
特に秘匿が必要な安全保障に関する情報を、特定秘密に指定して保護する特定秘密保護法は、去年12月に施行されましたが、政府による法律の運用を監視する「情報監視審査会」の委員は、衆議院では選任されているものの、参議院では選任されていません。
これについて、19日の参議院議院運営委員会の理事会で、来週25日に本会議を開き、「情報監視審査会」の委員8人の選任を行うことで合意しました。
「情報監視審査会」の委員は、各会派の議席数に応じて、自民党が4人、民主党が2人、公明党が1人選出されるほか、残る1人は、会派の人数が同数の、維新の党と共産党との間で、どちらの会派から選出するか協議が続いています。
また、初代の審査会長には、自民党が推す金子原二郎前決算委員長が就任する見通しです。
これにより、今月中にも衆参両院で審査会が発足し、法律の運用の監視が始まることになりました。
特定秘密保護法を巡っては、各行政機関が去年12月末までに382件の情報を特定秘密に指定しており、政府はその取り扱い状況を、今後、国会に報告することにしています。