通常国会召集 各党の反応は
第189回の通常国会が26日召集されました。
召集を受けての各党の反応です。自民・谷垣幹事長「丁寧な国会対応を」
自民党の谷垣幹事長は、東京都内で記者団に対し、「今年度の補正予算案を1日も早く成立させ、新年度・平成27年度予算案を年度内に成立させることを目標としている。それに加えて、集団的自衛権の行使を可能にする安全保障法制の整備などもあるので、丁寧な国会対応をし、国民によく理解してもらえるような国会にしなければならない」と述べました。
民主・高木国対委員長「野党協力でしっかりと議論」
民主党の高木国会対策委員長は記者会見で、「衆議院選挙後、初の論戦の場であり、山積する内外の諸課題に正面から取り組み、国民の信託に応えていく決意だ。政府・与党の圧倒的多数という勢力状況は変わっていないので、国会をしっかりとした議論の場にするためには、野党協力が非常に大事であり、これからも、維新の党をはじめ、野党各党としっかり連携をとりたい」と述べました。
公明・山口代表「国民に伝わる議論を」
公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で、「今回の通常国会は、昨年の衆議院選挙を受けて臨む重要な国会だ。まずは、国民生活の現状を鑑みて緊急に対応すべき今年度の補正予算案からの議論であり、総理大臣の所信表明演説を行わない異例のスタートとなるが、経済対策の緊急的な重要性を踏まえての対応だということが国民に伝わるように議論したい」と述べました。
維新・江田代表「既得権の打破で論戦を」
維新の党の江田代表は、党の代議士会で、「この国会は、150日間の会期にとどまらず、延長されるべき状況なので、『維新の党ここにあり』という政策の旗印を掲げて、安倍政権に論戦を挑んでいく。大きな柱は、身を切る改革、そして、実のある改革だ。国民が望んでいる、本格的な景気回復のためには、既得権益と戦わなければならず、われわれしかできない改革で論戦を交わしていきたい」と述べました。
共産・志位委員長「安保法制阻止に総力」
共産党の志位委員長は、党の国会議員団総会で、「国会で最大の対決法案となるのが、集団的自衛権の行使を具体化する法案で、この暴挙を止めるため、党の総力を挙げてたたかい抜く決意だ。安倍総理大臣は、岩盤規制を打破するとして、雇用や農協、医療などの分野で法案を提出しようとしているが、破壊されるのは国民の暮らしであり、これを許さないたたかいに、全力で取り組む」と述べました。
次世代・平沼党首「是々非々で臨む」
次世代の党の平沼党首は、党の両院議員総会で、「今国会は、集団的自衛権やそれに関連する法案、憲法改正など、いろいろな懸案事項がある。次世代の党は、国家国民にとって必要なことには断固、賛成していく。野党だからといって、与党が言うあらゆるものに反対するのではなく、是々非々の立場で臨んでいきたい」と述べました。
社民・吉田党首「国の命運左右する国会だ」
社民党の吉田党首は、党の両院議員総会で、「これからの国の命運を左右する極めて重要な国会だ。予算案は、社会保障制度の改悪や防衛費の増額など、多くの問題点をはらんでおり、ほかの野党と協力して修正を要求したい。また、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定は、日本を平和国家から軍事国家に転換するものであり、撤回を求めて努力していく」と述べました。