北九州市長選、現職の北橋氏が3選 新顔2氏を破る

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 北九州市長選は25日投開票され、無所属で現職の北橋健治氏(61)=自民推薦=が、元衆院議員秘書の三原朝利(あさと)氏(37)、共産党福岡県副委員長の篠田清氏(66)=共産推薦=の無所属新顔2人を破り、3選を確実にした。北橋氏は自民推薦のほか、公明や民主などからも地元レベルで支援を受け、事実上の与野党相乗りとなった。

 北橋氏は元民主党衆院議員。2007年の市長選で民主、社民、国民新の各党推薦で初当選し、前回は政党推薦を受けずに「市民党」を掲げて再選された。

 今回は自民だけに推薦を申請し、自民も単独を条件に推薦を決めた。その後、市議会の民主・社民系と公明の各会派や連合福岡からも推薦を受け、それぞれと政策協定を結んだ。全国の政令指定都市の中でも急速な高齢化や人口減が進む中、北橋氏は「国と一体になって地方創生の成功モデルになる」と訴え、政権と連携する方針を強調した。

 自民党衆院議員のおいの三原氏は保守層の取り込みを図ったが、届かなかった。篠田氏も安倍政権への批判票の受け皿を狙ったが、支持が広がらなかった。(伊藤宏樹