首相、アベノミクス推進強調 政労使会議で賃上げ要請へ

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 衆院選での自民、公明両党の大勝を受け、自民党総裁安倍晋三首相は15日、自民党本部で記者会見し、自らの経済政策「アベノミクス」をさらに推進する考えを強調した。両党は連立政権の継続を確認し、首相指名選挙を行う特別国会を24日に召集し、会期を26日までの3日間とすることで一致した。一方、落選した民主党海江田万里代表は会見で辞任を表明した。総務省は、今回の衆院選小選挙区)の投票率が戦後最低の52・66%だったと発表した。

 首相は記者会見で、「アベノミクスをさらに前進せよ、その声を国民からいただくことができた。3本の矢の経済政策をさらに強く、大胆に実施していく」と語った。「明日(16日)政労使会議を開催し、経済界に来年の賃上げに向けた要請を行いたいと考えている」とも述べた。加えて、円安対策などを盛り込んだ経済対策を年内にとりまとめる考えを表明。27日に閣議決定する予定だ。2015年度税制改正大綱も年内にまとめる考えを示した。

 米軍普天間基地の移設問題がある沖縄県自民党公認候補が全敗したことについては、「大変残念な結果だ」と述べる一方、「辺野古移設が唯一の解決策であるという考えだ」と述べ、同県名護市辺野古への移設方針には変わりないとの考えを示した。