第2次安倍改造内閣 各党の反応

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第2次安倍改造内閣に対して、与党側からは、「女性の活躍や地方創生の推進などを担当する閣僚を設けて新たな課題に取り組む姿勢が見られる」と評価する意見が出された一方、野党側からは、「何のための内閣改造かピンと来ず、行政改革や規制改革に取り組む気迫や決意が伝わってこない」という指摘も出されました。

自民

このうち、自民党の谷垣幹事長は、「政権に戻って1年8か月たつが、安倍総理大臣が先頭に立ち、今まで安定した態勢を作ることができた。これから大事なことは、さらに安倍総理大臣のもとに一致結束してやっていくことだ。大変いろいろな課題があるが、適切に答えていくよう、党で議論し、最後は結束して国民のために働いていけるよう努力していく」と述べました。
また、谷垣氏は、当面の課題について、「アベノミクスによって成果も上がっているが、地域によってばらつきがある。そういったことに焦点を当てて政策を練り、来年度の予算編成に生かしていくことが必要だ。外交面では、安倍総理大臣も、近隣諸国との関係について、ドアはオープンだと述べているので、風通しがよくなるよう党としても努力していく」と述べました。

公明

公明党の山口代表は、「女性の活躍や、地方創生の推進のほか、安全保障法制を担当する閣僚などを設けて、新たな課題に取り組む姿勢が見られ、心機一転の内閣改造だ。公明党としては、引き続き太田国土交通大臣を輩出し、与党として、しっかりと安倍政権を支えたい」と述べました。

民主

民主党の海江田代表は、「ひと言で言えば、『改造したふり内閣』だ。留任した閣僚が6人もいて、新たに閣僚になった人も新鮮味に欠ける。女性は5人起用されたが、女性の社会進出を否定するような考え方を持った人も含まれているのではないかという懸念がある。しっかりとチェックするとともに、議論すべき課題が山積しているので、1日も早く臨時国会を開くよう求めていく」と述べました。

維新

日本維新の会の小沢・国会議員団幹事長は、「自民党が野党だったおととし、公明党と、与党・民主党との間で、消費税率を10%まで引き上げることで合意した時の総裁だった谷垣氏を幹事長に起用するなど、増税シフトの『断固増税内閣』だ。徹底した無駄使いの回避と、身を切る努力を示していくべきで、今後の経済政策と合わせて注視していきたい」と述べました。

次世代

次世代の党の山田幹事長は、「5人の女性が入閣したことはいいと思うが、重要閣僚を留任させるなど、何のための内閣改造なのか、ぴんと来ないというのが率直な印象で、行政改革や規制改革に取り組む気迫や決意が伝わってこない。今後も安倍政権には是々非々で対応し、初めから足を引っ張るつもりはないが、改革に後ろ向きならば対決していく」と述べました。

みんな

みんなの党の浅尾代表は、「5人の女性が閣僚に起用されたことは、われわれも評価するが、もう少し若手が入ってもよかったのではないかと思う。消費税の問題にどのように取り組むのかや、地方分権を一生懸命やっていくのかどうか、問いただしていきたい」と述べました。

共産

共産党の山下書記局長は、「安倍政権は、多数の声に背いて、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を強行したり、消費税大増税原発推進など暴走を重ね、国民との矛盾が劇的に拡大している。今求められるのは内閣改造ではなく退陣であり、安倍政権を打倒する国民的な大運動を起こすため、奮闘したい」と述べました。

結い

結いの党の江田代表は、「国民のためではなく自民党の都合で行われた内閣改造だ。国民は、閣僚の顔ぶれよりも何をやってくれるのかを見ており、長い夏休みをやめて、一刻も早く臨時国会を開くべきだ。災害対策、消費増税集団的自衛権など、徹底的に議論したい」と述べました。

生活

生活の党の鈴木幹事長は、「重要な政策を実行していくことよりも、安倍総理大臣が今後も政権を維持することを重視した『保身内閣』だ。われわれとしては、今後も国の基本的な問題に対して、党の考え方をしっかりと発信し、野党として責任を果たしていきたい」と述べました。

社民

社民党の吉田党首は、「安倍総理大臣が次の総裁選挙で勝つための改造にすぎない。安倍総理大臣と考えの近い人ばかり集めた『右向け右内閣』だ。改造すべきは、国民の声に耳を傾けず、不安や懸念の強い政策を無理やり推し進めようとする、安倍総理大臣自身だ」と述べました。