安保相兼防衛相に江渡氏起用へ 防衛副大臣など歴任

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 安倍晋三首相は、新設する安全保障法制担当相に自民党江渡聡徳・前防衛副大臣を充てる方針を固めた。防衛相も兼務させる。また大島理森前副総裁を復興相に据え、高村正彦自民党副総裁を留任させる方向で調整している。

 安保担当相は来年の通常国会で、集団的自衛権の行使容認に伴う自衛隊法改正案など、一連の安全保障法制の答弁を担うため、安保分野の専門的知識が求められる。首相は当初、自民党石破茂幹事長に就任を要請したが、固辞したため人選が難航していた。

 当選5回の江渡氏は、衆院安全保障委員長や防衛副大臣を歴任している。ただ、集団的自衛権の行使を認める閣議決定に向けた自民・公明両党による与党協議のメンバーではなかったことから、「与党協議の経過を知る人でないと不安だ」(首相側近)との声もあった。