集団的自衛権で閉会中審査 野党側と調整へ

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自民・公明両党の幹事長らが会談し、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定が行われたあと、国民に説明する機会が必要だとして、安倍総理大臣の出席を求めて、衆参両院の予算委員会で閉会中審査を行う方向で、野党側と調整することを確認しました。

集団的自衛権などを巡る与党協議で、公明党執行部は、行使を容認する閣議決定の柱となる自民党の高村副総裁が新たに示した試案を受け入れ、合意する方針を固め、これを受けて、政府・自民党は、来月1日にも閣議決定を行う方向で調整を始めています。
こうしたなか、自民・公明両党の幹事長と国会対策委員長が、25日朝、東京都内で会談し、自民党の石破幹事長は「閣議決定が行われれば、国民に説明する場が必要だ」と述べ、野党側から、国会での議論が不十分だという指摘が出ていることも踏まえ、議論する機会を設けたいという考えを示しました。
公明党もこれに賛同し、安倍総理大臣の出席を求めて、衆参両院の予算委員会で閉会中審査を行う方向で、野党側と調整することを確認しました。
一方、公明党は、外交・安全保障に関する合同調査会を開いて、高村氏が示した試案などを巡る意見交換に入りました。
冒頭、与党協議の座長代理を務める北側副代表は「与党協議では、まだ一致していない残された課題があり、そこをクリアしていかなければ合意には至らない。その前提で、積極的かつ自由な論議をしてもらいたい」と述べました。