児童手当世帯に一時金 子ども1人あたり1万円で調整

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 安倍政権は29日、近くまとめる経済対策に、「児童手当」を支給している世帯に対して「子ども1人あたり1万円」の一時金を配る措置を盛り込む方向で調整に入った。来春、消費税率が8%に上がるため、子育て世帯の家計を支援し、景気の腰折れを防ぐねらいだ。

 児童手当は、中学生以下の子どもがいる家庭が対象。子ども1人当たりの月額は、3歳未満で1万5千円、3歳〜小学生では第2子までが1万円、第3子以降は1万5千円、中学生では1万円。年収が「夫婦と子ども2人の世帯は年収960万円」といった基準を上回ると、子ども1人あたり月5千円に減額される。

 この5千円減額の対象となる世帯は、今回の一時金の対象から外す。また、消費増税対策で、住民税非課税の低所得者世帯に対して1人1万円の現金を配ることが決まっているため、この現金をもらう人も対象から外す方針だ。

 児童手当は通常、2月、6月、10月の年3回、各4カ月分ずつ配られるが、一時金の支給時期は未定。支給に必要な予算は1千億〜2千億円になる見通し。子育て世帯への現金給付は公明党が要望していた。