安倍首相と橋下氏が会談 3時間半、改憲巡る連携協議か

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 安倍晋三首相は19日、橋下徹・前大阪市長と東京都内のホテルで約3時間半会談した。菅義偉官房長官、国政政党「おおさか維新の会」代表の松井一郎大阪府知事も同席しており、憲法改正など政策面の連携や来年の通常国会での協力について意見交換したとみられる。

 首相と橋下氏の会談は6月以来で、18日に大阪市長を退任した橋下氏の「慰労会」として行われた。会談前、首相は記者団に「『ご苦労さま』と言おうと思っている」と述べた。首相は憲法改正などで意見が一致する橋下氏と親密な関係を維持している。会談の背景には、改憲などで互いの連携を深める姿勢をアピールする狙いがある。

 憲法改正の国会発議には、衆参両院で3分の2以上の賛成が必要だが、参院で自民、公明両党だけで確保するのは簡単ではない。党の綱領に改憲を掲げるおおさか維新は補完勢力になり得るため、政権幹部は「参院選で十数議席は取る」と期待する。来夏の参院選で、おおさか維新民主党など野党の支持層を奪い、与党にプラスに働くとの見方もある。