安倍総理大臣は、
自民党の立党60年を記念する式典で、「一億総活躍社会」の実現に決意を示すとともに、国民の命と幸せな暮らしを守り抜く責任政党であり続けるために、来年の
参議院選挙での勝利に向けて結束を呼びかけました。
自民党は、昭和30年11月15日に当時の
自由党と
日本民主党が合同した、いわゆる「
保守合同」で立党されてからことし60年を迎え、29日、東京都内のホテルで、およそ3000人が出席して記念の式典を開きました。
冒頭、先の
ラグビーワールドカップで活躍した、日本代表の
五郎丸歩選手が特別ゲストとして登場し、2019年に日本で開かれる
ラグビーワールドカップの成功に協力を要請しました。
このあと
安倍総理大臣が演説し、「一億総活躍社会」について、「この3年間で得た税収増という果実を、
子育て支援や介護離職ゼロのための
社会福祉、
経済成長に使うことで、さらに安定した社会基盤の上に成長できる。『成長か分配のどちらを重視するか』といった論争に終止符を打ち、成長と分配による好循環を生み出す」と述べ、実現に決意を示しました。そのうえで、
安倍総理大臣は「日本人の命と幸せな暮らしを守り抜く最も大切な責任を果たし、これからも果たしていけるのは
自民党だ。責任政党であり続けていくために、来年の
参議院選挙に勝って、次の60年に踏みだそう」と呼びかけました。
また、来賓として出席した
公明党の山口代表は「安定的に、長く国民の期待に応えるためには、さまざまなニーズを幅広く受け止め、実行に移すことが重要で、庶民や大衆の息遣いがつかみとれなくなれば、その信を保つことはできなくなる」と述べました。
一方、
経団連の榊原会長は「
安倍政権には、安定的な政権基盤のもとで、デフレ脱却と経済再生などにしっかりと取り組み、実現してもらいたい」と述べました。