安倍首相、COP21へ 「日本も大いに貢献したい」

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 安倍晋三首相は29日、パリで開かれる国連気候変動会議(COP21)に参加するため、政府専用機羽田空港を出発した。出発前、記者団に「人類共通の課題に強い連帯を示す機会にしたい。新しい枠組みをつくるため、日本も大いに貢献したい」と語った。また、テロが起きたパリに各国首脳が集まることを踏まえ「テロには決して屈しないという連帯を各国とともに示したい」と述べた。

 開幕日には約150人の首脳が、それぞれの温暖化対策をアピールして合意への機運を高める。安倍首相は、温室効果ガスを大幅に減らすために次世代蓄電池や人工光合成など革新的技術の開発をめざす「エネルギー・環境イノベーション戦略」を来春までに策定することや、途上国の温暖化対策への支援を2020年までに年1・3兆円に増やすことなどを表明する。

 一方、首相は、調整が大詰めを迎えている消費税率引き上げ時の軽減税率適用について「(自民と公明の)幹事長をはじめ、両党で協議を進めてもらいたい」と述べるにとどめた。法人実効税率については「早期に20%台に引き下げる道筋をつけるよう指示している」と話した。