伊藤鹿児島知事、4選めざし立候補へ 県議会で表明方針

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 任期満了に伴う来夏の鹿児島県知事選に、現職の伊藤祐一郎氏(68)が4選を目指して立候補する意向を固めたことがわかった。関係者に意向を伝えた。12月2日の定例県議会の自民党の代表質問に答える形で正式に表明する方針だ。戦後、同県知事で4選を目指すのは初めて。

 県議会最大会派の自民党は、伊藤氏への質問内容の検討に入った。伊藤氏は18日の定例記者会見で知事選について問われ、「水面下の動きをしていることは確か」と話していた。多選批判については取材に対し、4月の北海道知事選で4選を果たした高橋はるみ氏を例に挙げて「状況は変わっている。問題意識はまったくありません」と語り、県民の理解を得られるとの考えを示している。

 伊藤氏は旧自治省に入省し、総務省大臣官房総括審議官を退官後、2004年の知事選で初当選。行財政改革で財源不足を解消した。前回12年の知事選では九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の再稼働の是非が争点の一つだったが、再稼働容認の伊藤氏は民主、自民、公明、国民新の各党が事実上の「相乗り」で支援するなどして当選。川内原発1号機は今年8月に再稼働した。(礒部修作)