朴大統領、慰安婦問題解決に意欲 公明・山口代表と会談

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 韓国を訪問している公明党山口那津男代表は8日、ソウルの大統領府(青瓦台)で、朴槿恵(パククネ)大統領と会談し、安倍晋三首相の親書を渡した。懸案になっている慰安婦問題について、朴大統領は「女性の人権にかかわる問題であり、(慰安婦の)高齢化も進んでいるので何とか解決したい」と語ったという。山口氏も両国政府間の話し合いのサポートを約束した。

 今月末には日中韓首脳会談が韓国で予定される。山口氏によると、朴氏は「日中韓の首脳会談をぜひやりたいので、安倍首相の出席を楽しみにしている」と述べたという。まだ実現していない日韓首脳会談については、言及がなかった。

 会談では、山口氏が、先の国会で成立した安全保障関連法や、戦後70年の安倍談話について説明し、理解を求めた。朴氏は安保関連法について「さらなる透明化で、近隣諸国が安心できる対応をお願いしたい」と求めたという。また、在日韓国人ら特定の人種や民族への差別をあおるヘイトスピーチを規制する法案の審議状況なども話題になったという。

 山口氏の今回の訪韓は、首相と朴氏の日韓首脳会談の実現にむけた環境を整備するのが目的で、2010年11月以来となる。今月13〜16日には中国を訪問し、習近平(シーチンピン)国家主席とも会談する方向で調整している。(ソウル=南彰)