今の国会の最大の焦点である安全保障関連法案は、17日、
参議院の特別委員会で自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決され、
参議院本会議に緊急上程されました。
参議院本会議では、
民主党が提出した中谷
防衛大臣兼安全保障法制担当大臣の問責決議案の採決が行われ、自民・公明両党や次世代の党などの反対多数で否決されました。
安全保障関連法案を審議する
参議院の特別委員会では、17日、野党が提出した鴻池委員長に対する不信任動議の採決が行われ、自民・公明両党などの反対多数で否決されました。そして、
民主党などが抗議するなか法案の採決が行われ、自民・公明両党と、次世代の党、日本を元気にする会、
新党改革の賛成多数で可決されました。
これを受けて、
参議院議院運営委員会の理事会で中川議院運営委員長が法案を緊急上程することを職権で決めました。これに反発した
民主党は、
参議院に中川議院運営委員長の解任決議案と、中谷
防衛大臣兼安全保障法制担当大臣の問責決議案を相次いで提出しました。そして17日夜、中川委員長の解任決議案が自民・公明両党などの反対多数で否決されたのに続いて、18日午前0時すぎからは中谷大臣の問責決議案の採決を行うための
参議院本会議が開かれました。
本会議では、まず趣旨説明や討論の発言時間を10分以内に制限する動議が、自民・公明両党から出され、記名投票が行われた結果、自民・公明両党などの賛成多数で可決されました。
続いて中谷大臣の問責決議案に対する採決が行われて、自民・公明両党や次世代の党などの反対多数で否決されました。
また、
民主党は、山崎
参議院議長が安全保障関連法案を採決するため
参議院本会議を開いたことは不適切だとして、山崎議長に対する
不信任決議案を
参議院に提出しました。
さらに
民主党など野党5党は、安倍内閣に対する
不信任決議案を18日に
衆議院に共同で提出することで合意していて、
与野党の対立が激しくなっています。