安保法案 参院特別委で可決 本会議に緊急上程

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安保法案 参院特別委で可決 本会議に緊急上程

9月17日 21時07分

今の国会の最大の焦点である、集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法案は、参議院の特別委員会で自民・公明両党と次世代の党などの賛成多数で可決され、参議院本会議に緊急上程されました。参議院本会議では、民主党が提出した中川参議院議院運営委員長に対する解任決議案の討論が行われているほか、民主党など野党5党は、安倍内閣に対する不信任決議案を18日に共同で衆議院に提出することで合意しました。
安全保障関連法案を審議する参議院の特別委員会では、17日、野党が提出した鴻池委員長に対する不信任動議の採決が行われ、自民・公明両党などの反対多数で否決されました。続いて直ちに質疑の打ち切りを求める動議が出され、自民・公明両党などの賛成多数で、打ち切りが決まりました。そして、民主党などが抗議するなか法案の採決が行われ、自民・公明両党と、次世代の党、日本を元気にする会、新党改革の賛成多数で可決されました。
また、自民・公明両党と、次世代の党など野党3党の合意に基づいて、集団的自衛権の行使が可能となる「存立危機事態」では、日本が武力攻撃を受けるおそれがあるときなどを除いて、自衛隊を派遣する際に例外なく国会の事前承認を求めるなどとした付帯決議が可決されました。
これを受けて、午後6時すぎから参議院議院運営委員会の理事会が開かれ、中川議院運営委員長が午後8時10分から参議院本会議を開き、法案を緊急上程することを職権で決めました。これに反発した民主党は、参議院に中川議院運営委員長の解任決議案を提出し、現在開かれている参議院本会議で、中川議院運営委員長の解任決議案を巡って討論が行われています。
また、民主党など野党5党は安倍内閣に対する不信任決議案を18日に共同で衆議院に提出することで合意したほか、18日午前、党首会談を開くことになりました。
さらに、民主党は、中谷防衛大臣兼安全保障法制担当大臣が安全保障関連法案の審議で不適切な答弁を繰り返すなど大臣としての資質に欠けるとして、中谷大臣に対する問責決議案を参議院に提出する方針で、与野党の対立が激しくなっています。