70年談話、公明と調整へ 首相「閣内不一致」回避か

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 安倍晋三首相は、戦後70年を迎える今夏に発表する「安倍談話」について、連立を組む公明党と事前に調整する方針を固めた。公明は、過去の植民地支配や侵略についての反省やおわびを表明した村山談話と小泉談話の継承を求めている。首相は談話の閣議決定は行わない方針だが、国会審議で野党から「閣内不一致」などと批判されるのを避けるため、公明との調整が必要と判断したとみられる。

 公明の山口那津男代表は8日朝、ラジオ番組に出演し、首相と7日夜に会談した際、首相から「公明にも相談します」と伝えられたことを明らかにした。

 山口氏はまた、安倍談話について「国として、政府としての発言として(国内外から)見られる。与党とコンセンサスがあるべきだ」と発言。「(首相は)閣議決定をするとかしないとか決めているようではない」とも述べた。