大阪府議会議長、維新から選出へ 公明が「白票」方針

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 大阪府議会(定数88)の新議長は、橋下徹大阪市長が率いる大阪維新の会から選ばれた。第1会派の維新(43人)と第2会派の自民(25人)の両会派が議長獲得に名乗りを上げたが、公明(15人)が28日午前、「白票」を投じる方針を決め、維新からの議長選出を事実上後押しした。

 公明は議員団総会で「白票」方針を決定。林啓二府議団幹事長は記者団に「自民側に投じれば、府議会の対立構図を見せることになる。この2年間の議会運営の横暴を見れば、維新側にも投じられない」と、白票の理由を説明した。22日の大阪市議会でも議長ポストをめぐって同じ構図で争われ、公明の「白票」で決着していた。午後に開会した5月府議会の本会議で投票が行われ、維新の今井豊氏=貝塚市、4期=が選出された。府議会の議長は各会派間の事前調整で「全会一致」で決めるのが通例。複数で争う投票になるのは2010年5月以来となる。