衆院議員の資産公開 平均3463万円

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去年12月の衆議院選挙で当選した衆議院議員の資産が25日、公開されました。1人当たりの資産は平均3463万円で、前回、平成24年の選挙のあとの報告に比べて233万円多くなっていて、自民党鳩山邦夫総務大臣の資産が30億円を超えるなど、上位10人を自民党の議員が占めました。
今回の資産公開は「国会議員の資産公開法」に基づくもので、去年12月の衆議院選挙で当選した475人が選挙当日の時点で所有していた資産が、本人の届け出によって公開されました。
このうち、土地と建物は固定資産税の課税標準額で、有価証券は公社債などが額面で、金銭信託が元本で示されています。
NHKは土地、建物、定期性の預貯金、株式を除く有価証券の4つの項目を集計しました。それによりますと、衆議院議員475人の1人当たりの資産は、平均で3463万円となっています。
これは、前回、平成24年の選挙のあとの平均3230万円に比べて233万円多く、2回連続で増加しました。
すべての議員の中で資産が最も多かったのは、自民党鳩山邦夫総務大臣で30億6520万円、次いで、自民党神山佐市氏が9億6763万円、自民党の高木宏壽氏が6億9856万円、自民党麻生太郎副総理兼財務大臣が4億5761万円などとなっていて、上位10人を自民党の議員が占めました。
鳩山氏の資産は土地の相続などで前回の公開時より10億円余り増えていて、平均額が増加した要因の一つになっています。
一方で、金額で表示する資産が「ゼロ」と報告した議員が、前回より15人増えて75人となったほか、43人いる当選1回の議員の平均は1368万円で、前回を923万円下回っています。
議員1人当たりの資産を政党別にみますと、自民党が4704万円、民主党が1351万円、公明党が915万円、維新の党が1700万円、共産党が484万円、次世代の党が1767万円、社民党が2490万円、生活の党と山本太郎となかまたちが1億903万円となっています。
各党の党首クラスの資産は、自民党総裁安倍総理大臣が1億529万円、民主党の岡田代表が3173万円、維新の党の松野代表が8578万円、共産党の志位委員長が1153万円、次世代の党の平沼党首が2177万円、生活の党と山本太郎となかまたちの小沢代表が2億1491万円となっています。
公明党の山口代表、社民党の吉田党首、日本を元気にする会の松田代表、新党改革の荒井代表は、参議院議員のため今回の公開の対象になっていません。