佐賀県知事選 新人の山口氏が初当選

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保守分裂の選挙戦となった佐賀県知事選挙は11日に投票が行われ、無所属の新人で元総務省過疎対策室長の山口祥義氏が、自民党公明党が推薦する新人などを破り、初めての当選を果たしました。

佐賀県知事選挙の開票結果です。
▽山口祥義(無所属・新)当選、18万2795票。
▽樋渡啓祐(無所属・新)、14万3720票。
▽島谷幸宏(無所属・新)、3万2844票。
▽飯盛良隆(無所属・新)、6951票。
無所属の新人で元総務省過疎対策室長の山口氏が、自民党公明党が推薦する前の佐賀県武雄市長の樋渡氏などを破り、初めての当選を果たしました。
山口氏は49歳。平成元年に旧自治省に入り、長崎県総務部長や総務省の過疎対策室長などを務めました。
今回の佐賀県知事選挙は、古川前知事が先の衆議院選挙に立候補するため辞職したことを受けて行われたものです。
自民・公明両党が、閣僚や党幹部を相次いで送り込み、樋渡氏を支援したのに対し、農協の政治団体「佐賀県農政協議会」など、一部の自民党の支持団体や地方議員は、樋渡氏の市長時代の政治手法に反発して山口氏を支援し、保守分裂の激しい選挙戦となりました。
選挙戦で、山口氏は、総務省で過疎対策に取り組んだ実績を強調し、農作物をブランド化して海外にも販路を拡大するなど地域経済の活性化を図りたいと訴え、自民党民主党の支持層のほか、いわゆる無党派層など幅広く支持を集め、初めての当選を果たしました。
山口氏は「佐賀のことは佐賀で決めるという思いが通じたのだと思う。県民一人一人との対話を基本にしながら、共感できる改革を断行していきたい」と話しています。
投票率は54.61%で、これまでで最も低かった前回の選挙を4.80ポイント下回り、過去最低となりました。