政労使会議 経済好循環に向け協力の確認文書

参照元 政労使会議 経済好循環に向け協力の確認文書

安倍総理大臣は衆議院選挙が終わったことを受けて、経済の好循環の実現に向けた取り組みを加速するため、16日に「政労使会議」を開き、来年春の賃上げへの協力を求めることにしています。
会議では、賃上げに加え長時間労働の是正などで政労使が一体となって協力していくことを確認する文書を取り交わすことになっています。

安倍総理大臣は15日に記者会見し、衆議院選挙で自民・公明両党が3分の2を超える議席を確保したことについて、「『アベノミクスをさらに前進せよ』という国民の声をいただいた」と述べ、引き続き経済最優先で政権運営にあたる考えを示しました。
安倍総理大臣は経済の好循環の実現に向けた取り組みを加速するため、新たな経済対策などの年内の取りまとめを目指すとともに、16日に政府と経済界、労働界の代表による「政労使会議」を開き、来年春の賃上げへの協力を求めることにしています。
そして「政労使会議」では、三者が経済の好循環の実現に向けて協力して取り組むことを確認する文書を取り交わすことになっています。
それによりますと、経済の好循環を継続的なものとするには、企業収益の拡大を賃上げや設備投資に結びつける必要があるとして、政府の環境整備のもと、経済界は賃上げに最大限努力するとともに取引先の中小企業の支援などに取り組むとしています。
また、雇用の7割を占めるサービス業で、労使が協力して非正規労働者の処遇改善や正規化などを進めるほか、政労使が一体となって長時間労働を是正する意識改革を進め、休み方の改革を推進していくなどとしています。
さらに、女性が働くことで世帯所得がなだらかに上昇するよう、政府は税制や社会保障制度を見直し、配偶者手当てについても、労使がその在り方の検討を進めるなどとしています。