首相、全閣僚留任の方針 安倍内閣、予算編成など優先

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 安倍晋三首相は14日、年内に発足する第3次安倍内閣で閣僚全員を留任させる方針を固めた。補正予算や来年度予算の編成作業など景気対策を最優先するため、内閣改造や党役員人事で政治空白をつくるべきではないと判断した。

 首相は今年9月に内閣改造に踏み切ったが、10月に政治資金問題などで2閣僚が辞任に追い込まれた。その後も閣僚に「政治とカネ」の問題が浮上していたが、自民・公明両党で公示前勢力を上回る大勝を果たし、全閣僚が当選したことで「有権者の理解は得られた」(政権幹部)と判断した。

 首相はすでに経済対策を年内にまとめるよう党幹部らに指示。来年度予算案の前提となる2015年度与党税制改正大綱も速やかにまとめるよう、自民党税調幹部に指示した。