力込め公約アピール 各党首が最後の訴え 14日投開票

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 第47回衆院選は14日、投開票される。各党党首は選挙戦最終日の13日も、各地で経済対策など公約のアピールに力を込め、最後の訴えをした。定数は今回から5減の475となる。成長重視のアベノミクス継続を掲げる自公両党が公示前勢力(324議席)を維持できるか、それとも野党が勢力を回復できるかが焦点となる。投票は終了時刻を繰り上げる地域を除いて14日午後8時まで行われ、同日深夜から15日未明にかけて大勢が判明する見通しだ。

 自民党総裁安倍晋三首相は13日、接戦が伝えられる長野県と山梨県の選挙区を訪問。最後は東京・秋葉原の街頭演説で締めくくった。甲府市のJR甲府駅前では、「自民党公明党連立政権のこれからの課題は地方創生だ」と演説。「景気回復のあたたかい風を、どの地域にも、中小・零細企業、あるいは小規模事業で汗を流している皆さんにお届けしていくことが、私たちの使命だ」と訴えた。

 民主党海江田万里代表は東京・新宿駅前で最後の演説をした。「この2年間に安倍総理は一体何をしたか。集団的自衛権行使は国会を閉じて閣議決定した。特定秘密保護法も議論を十分しないまま強行採決を行った。今度の選挙。国民の声をしっかりと国会に届ける」と声を上げた。

 維新の党の江田憲司代表は自らの選挙区にある横浜市青葉区で「自民党一党独裁を許したら、絶対に国民本位の政治にならない」と強調。「安倍政権は圧勝したら、どんどん原発を動かす」と指摘した。

 公明党山口那津男代表は岐阜市で街頭に立ち、「食料品などの生活必需品の軽減税率導入を目指す」と述べ、「(自民党との)連立政権を安定させるためには公明党が言うべきことを言って、合意をしっかり作っていく」と公明党の役割をアピールした。

 次世代の党の平沼赳夫党首は地元の岡山県津山市で「次世代の党は、是は是、非は非で、与党のやることでいいことは大いに評価。ダメなものは断固反対する。そういう姿勢で頑張っていきたい」と訴えた。

 共産党志位和夫委員長は埼玉県所沢市で「安倍政権の暴走に正面から対決するのは共産党。経済でも外交でも、しっかりした対案を持っているのは共産党だ」と強調した。

 生活の党の小沢一郎代表は岩手県奥州市で「野党の再編、統一を成し遂げて、国民のための政治、政権を必ず作り上げる」と述べた。社民党吉田忠智党首は大分市で「安倍政権の強権的な政治を続けさせるのかやめさせるのか。平和と福祉はやっぱり社民党だ」。新党改革荒井広幸代表は東京都墨田区で「我々は脱原発を進める唯一の保守政党だ」と訴えた。