公明への揺さぶり不発 維新・橋下氏、苦肉の地元回帰

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 維新の党の橋下徹代表(大阪市長)が衆院選への立候補を見送り、大阪都構想の実現に向けて大阪にとどまることになった。公明党への揺さぶりは不発に終わり、足元の組織は浮足立つ。「国政挑戦」から地元に軸足を戻すが、先の見通しが立ったわけではない。

 橋下氏と松井一郎幹事長(大阪府知事)は24日、府内4カ所の街頭に立った。最初の会場は、大阪府最南端の岬町。松井氏は冒頭から、立候補見送りについて切り出した。

 「大阪都構想の設計図(都構想案)ができあがり、あとは市民の住民投票にかけるだけ。最初に言った都構想をやろう。大阪でとことんやる」

 都構想を掲げ、橋下氏とともに地域政党大阪維新の会」を立ち上げたのは4年半前。国政への思いを断ち切るように強調したのは、「原点回帰」だ。都構想の行方を左右する大阪府・市議会の選挙は来年4月の統一地方選で行われる。松井氏は「どちらで政治パワーを使おうかと考え、統一選で大爆発させよう(と決めた)」とも語った。