労働者派遣法改正案 今国会で成立図る

参照元 労働者派遣法改正案 今国会で成立図る

塩崎厚生労働大臣は閣議のあとの記者会見で、先週の衆議院厚生労働委員会の理事会で公明党の理事が労働者派遣法の改正案を一部修正したいという考えを示したことについて、野党側の意見を改正案に反映させようとしたものだとして一定の理解を示したうえで、あくまで今の国会での改正案の成立を図る考えを強調しました。

今の国会の焦点となっている、派遣労働の期間制限を一部撤廃する労働者派遣法の改正案は、先月31日の衆議院厚生労働委員会で実質的な審議に入る予定でしたが、直前の理事会で公明党の理事が改正案の一部を修正したいという考えを示したことに、野党側が反発して見送られました。
これについて塩崎厚生労働大臣は記者会見で、「公明党も、労働者保護をより明確にすべきだという野党側の意見を踏まえ、熟慮した結果、修正する考えを示したのではないか」と述べ、一定の理解を示しました。
そのうえで塩崎大臣は「改正案は、派遣労働者の雇用の安定と保護を図る目的のものだ。政府としては当然、今の臨時国会で速やかな成立を期したい」と述べました。