衆院厚労委 委員長職権で派遣法質疑へ

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労働者派遣法の改正案を審議する衆議院厚生労働委員会は理事懇談会を開き、公明党の理事が、改正案の一部を修正したいという考えを撤回したものの、野党側は、このままでは審議に応じられないという立場を崩さず、渡辺委員長は、職権で5日に委員会を開いて質疑を行うことを決めました。

労働者派遣法の改正案は、先月31日の衆議院厚生労働委員会で実質的な審議に入る予定でしたが、直前の理事会で公明党の理事が改正案の一部を修正したいという考えを示したことに野党側が反発して、見送られました。
厚生労働委員会は4日、理事懇談会を開いて対応を協議し、公明党の理事は「実質的な審議に入れない状況は遺憾だ」として、改正案の一部を修正したいという考えを撤回しました。
これに対し、民主党などの野党側は「与党みずから法案の欠陥を認めたもので、出し直すのが筋だ」として、このままでは審議に応じられないという立場を崩しませんでした。
このため、渡辺博道委員長が、職権で5日午前9時から委員会を開いて、質疑を行うことを決めました。
このあと、野党側の筆頭理事を務める民主党の山井元厚生労働政務官は記者団に対し、「冒頭から、職権で審議を強行するのは問題だ。与党側から修正案が出る前代未聞の事態であり、政府・与党は法案を出し直すべきだ」と述べました。