福島知事選が告示、新顔6人が立候補 26日に投開票

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 福島県知事選が9日告示され、無所属の新顔6人が立候補を届け出た。東日本大震災東京電力福島第一原発事故後の被災者の生活再建やまちづくり、エネルギー政策が争点となる。26日に投開票される。

 2011年3月の原発事故後、初の知事選となる。2期8年務めた佐藤雄平知事が「新たな段階の復興は新しいリーダーが実施すべきだ」と退任を表明し、新顔どうしの選挙戦となる。

 立候補したのは前副知事の内堀雅雄氏(50)、前福島県双葉町長の井戸川克隆氏(68)、前岩手県宮古市長の熊坂義裕氏(62)ら。

 復興政策では、佐藤知事が後継者と位置づけた内堀氏が、県の復興計画の継承・発展を掲げるのに対し、井戸川氏は安全環境の構築、熊坂氏は原発被害対策の総見直しを主張。原発をめぐっては3人が「県内の原発の全機即廃炉」を訴えるが、熊坂氏は県外の原発即時廃炉も掲げる。

 どの候補者も政党の推薦を受けないが、内堀氏は自民、公明、民主、社民各党が支援。熊坂氏は共産が支援、新党改革が支持する。

 原発事故後、佐藤知事は汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設計画を受け入れ、「復興に向けた大きな課題の一つにめどがついた」と述べた。福島県では10市町村に避難指示が出され、自主避難も含めると12万人超が県内外に避難している。

 福島県選管によると、有権者数は8日現在で161万2738人。