政党助成金支出総額 前年比17%増

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去年、平成25年に政党助成金を交付された9つの政党などが使った助成金の総額は357億円で、参議院選挙が行われてポスターやパンフレットの作成の支出が大幅に増えたことなどから、前の年より51億円、率にして17%増えました。

政党助成金は、政党助成法に基づいて総務大臣に届け出をした政党に対し、所属する国会議員の人数や国政選挙の得票数に応じて交付されます。
去年は9つの政党に国民1人当たりで250円に当たる総額319億円が交付され、総務省は各党の報告を基に支出の状況をまとめて、26日、公表しました。
それによりますと、去年、各党が使った助成金の総額は、各党の貯金に当たる基金を取り崩した分も含めて357億円で、前の年より51億円、率にして17%増えました。
これは、7月に参議院選挙が行われ、ポスターやパンフレットの作成、新聞やテレビの広告などにかかった「宣伝事業費」が、前の年の4倍の116億円となったことなどが理由とみられます。
政党別の支出額は多い順に▽自民党が24億1700万円増えて143億7900万円。
民主党が2億8500万円増えて132億2200万円。
公明党が5億3000万円増えて27億1700万円。
▽去年初めて交付を受け、分党するため、ことし7月に解散した日本維新の会が20億7700万円。▽みんなの党が1億100万円増えて14億7400万円。
▽去年初めて交付を受けた生活の党が7億7600万円。
社民党が1億9400万円減って6億4000万円。
新党改革が前の年と同じ1億1800万円。
▽去年初めて交付を受け、去年12月に解散したみどりの風が8100万円となっています。
一方、共産党は政党助成法に反対し、助成金を受けていません。
また、各党の基金の残高の総額は去年末の時点で148億円と前の年よりも38億円、率にして21%減っています。