自公 日中の政党交流模索も訪問時期慎重

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自民・公明両党は、日中関係の改善に向け、中国共産党との政党間交流の再開を模索していますが、いわゆる「二重外交」と受け取られないよう注意すべきだという意見も与党内から出ていて、幹部が中国を訪問する時期を慎重に見極めることにしています。

自民・公明両党は、中国共産党との政党間交流の再開を模索していて、24日から中国を訪問している自民党三ツ矢憲生副幹事長らが26日帰国し、谷垣幹事長に結果を報告します。
こうしたなか、両党内からは、政党間交流が政府以外の機関が外交活動を行う、いわゆる「二重外交」と受け取られないよう注意すべきだという意見も出ていて、公明党の漆原中央幹事会会長は25日、「あくまでも日中首脳会談に向けた環境作りがメインとなるべきで、二重外交にならないよう最大限気をつけなければならない」と述べました。
また、自民党内には中国側から交流の再開などで条件を付けられかねないとする懸念もあり、政府と緊密に連携する必要があるという指摘も出ています。
自民・公明両党は、11月の北京でのAPEC=アジア太平洋経済協力会議にあわせて首脳会談を実現する後押しをしたいとしていて、日中両政府の調整状況も踏まえ、谷垣幹事長ら与党幹部が中国を訪問する時期を慎重に見極めることにしています。