維新の党 政権とどう向き合うか焦点に

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21日に結党大会を開いた「維新の党」は、橋下共同代表が安倍政権への一定の協力を惜しまない姿勢なのに対し、江田共同代表は野党色をより強めていきたい考えで、安倍政権とどう向き合っていくかが党運営の焦点となる見通しです。

日本維新の会と結いの党は21日に新しい政党「維新の党」の結党大会を開き、維新の会の橋下代表と結いの党の江田代表が共同代表に就任したほか、統治機構の改革によって国の形を変えることや「保守」と「リベラル」という理念を超えて改革勢力の結集を目指すことなどを盛り込んだ綱領を採択しました。「維新の党」は22日に正式に結成を届け出ることにしています。
結党大会で、橋下、江田両共同代表は、自民・公明両党に対抗する勢力を結集するため、さらなる野党再編を進めていきたいという考えを強調しました。
ただ、安倍政権との関係を巡っては、橋下氏が今月8日に菅官房長官と会談したほか、結党大会でも「反対するだけの野党になってはならない」と述べるなど規制改革などの分野では一定の協力を惜しまない姿勢なのに対し、江田氏は記者会見で「われわれは野党なので政権との違いをはっきり出せなければ国民から理解されない」と述べるなど野党色をより強めていきたい考えで、2人の間に温度差があります。
党内には「野党第2党としてほかの野党に再編を呼びかけるのであれば政権との関係をはっきりさせるべきだ」という声も出ていて、今後、安倍政権とどう向き合っていくかが党運営の焦点となる見通しです。