橋下氏が衆院選挙区支部長に 都構想で対立の公明を牽制

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 日本維新の会橋下徹共同代表(大阪市長)は公明党現職がいる衆院選挙区の支部長に就任することを表明した。前回の衆院選では選挙協力をしたが、大阪都構想の議論の進め方をめぐって対立する公明党を牽制(けんせい)する狙いがある。28日の大阪維新の会の全体会議で、こうした意向を伝えた。

 選挙区の支部長は通常、次期衆院選の候補者となる。橋下氏は公明党佐藤茂樹府本部代表がいる大阪3区の支部長に就く考え。松井一郎幹事長(大阪府知事)も北側一雄党副代表がいる16区の支部長となる。松井氏は29日、記者団に「大阪5、6区も僕らが預かる」と述べ、他の公明党現職がいる選挙区にも支部長を置くことを示唆した。

 橋下氏は29日、大阪市内で佐藤、北側両氏ら公明党関係者と会談。公明党市議が「『人の道に外れた』と批判された」と橋下氏の過去の発言に不快感を示すと、橋下氏は「都構想で裏切られた」と切り返した。一方、橋下氏は29日に放映された読売テレビの番組で「僕は国会議員には向かない」と述べ、自身の国政進出は否定した。

 橋下氏は同じ番組で、都構想案を決める法定協議会の委員差し替えを封じる条例案について「(松井氏が)再議で対応する」という考えを明らかにした。