公明副代表「議論熟しつつある」

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公明党の外交・安全保障に関する合同調査会で、集団的自衛権の行使容認を巡り出席者から慎重な意見が相次ぐ一方で、一定の理解を示す意見も出されました。
会合のあと北側副代表は「議論は熟しつつある」と述べ、与党協議での合意に向けて丁寧に党内の意見集約を進める考えを示しました。

集団的自衛権などを巡る与党協議で、公明党執行部は、行使を容認する閣議決定の柱となる自民党の高村副総裁が新たに示した試案を受け入れて合意する方針で、党内の意見集約に向け、25日に続いて26日も党所属議員から意見を聞きました。
26日の会合には、およそ40人の議員が出席し「集団的自衛権の行使容認には国民の理解を得ることが必要だが、現状ではそういう段階に至っていない」という指摘や、「憲法解釈の変更は従来の公明党の主張とは相いれず、受け入れられない」という意見が相次ぎました。
その一方で、「高村氏が示した試案は憲法9条の基本理念を維持しており、解釈改憲には該当しない」などと一定の理解を示す意見も出されました。
会合のあと北側副代表は、記者団に対し「議論は熟しつつある」と述べたうえで、「あすの与党協議で閣議決定の案に近い形のものが出されるので、もう少し時間をかけて党内でしっかりと議論したい」と述べ、与党協議での合意に向けて丁寧に党内の意見集約を進める考えを示しました。