公明・山口代表、丁寧な議論求める 集団的自衛権めぐり

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 公明党山口那津男代表は30日、福岡市内で講演し、集団的自衛権の行使容認をめぐる与党協議について「安易な議論をしていくと、安倍晋三首相が採用しないと言った考え方に近づいてしまう」と述べ、丁寧な議論を訴えた。与党協議を拙速に進めると、なし崩し的に行使容認の範囲が広がり、首相が唱える必要最小限の行使を認める「限定容認論」とかけ離れてしまうと牽制(けんせい)した。

 山口氏は、憲法解釈の変更による行使容認についても「憲法のもつ規範性、歯止めの役割、これを失うような決め方をしてしまうと、憲法の意味をなくしてしまう」と語り、改めて反対の姿勢を示した。