みんな、11日に代表選 閣僚ら「渡辺代表は説明を」

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 みんなの党渡辺喜美代表が巨額借り入れ問題の責任をとって代表辞任を表明したのを受け、閣僚や政党幹部からは8日、説明不足を問う声が相次いだ。みんなの党は同日午前の役員会で、11日に党規約にもとづき両院議員総会を開いて、代表選を行うことを決定。新代表の選出を急ぐ。

 閣議後会見で、茂木敏充経済産業相は「代表辞任で国民の不信が払拭(ふっしょく)されたことにはならない。資金の借り入れの理由や詳しい使途について説明責任を果たすことが求められる」と指摘。公明党出身の太田昭宏国土交通相も「釈明が二転三転して定まっていない」と批判した。

 渡辺氏は安倍晋三首相と近く、「責任野党」として特定秘密保護法衆院での採決で賛成するなど政権との連携をみせた。安倍政権みんなの党との連携のあり方の再考を迫られている。自民党石破茂幹事長は「(みんなの党は)政権との近さで党運営を決めていたので、渡辺代表が退いた後、どのような影響が出るかを見ないとわからない」と述べた。甘利明経済再生相は「政策と代表個人の政治資金の話とは切り離して考えるべきだ」と、引き続き連携するべきだとの考えを示した。

 一方、民主党海江田万里代表は訪問先の米ワシントンで、「同じ野党の党首としてやってきたので残念だが、返済に充てたという5億5千万円がどこから出てきたのかなどわからないことが多すぎる」と語り、政治倫理審査会を開いて説明するよう求めた。