渡辺代表辞任表明 各党の反応は

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みんなの党の渡辺代表が代表の辞任を表明したことについて、みんなの党の浅尾幹事長は、「重く受け止め、評価している」と述べました。
与野党からは、「借り入れた資金の使いみちを明らかにすべきだ」などという指摘が出ています。

みんな「世間騒がせ心配かけた」

みんなの党の浅尾幹事長は、「世間を騒がせ、支援者に心配をかけたことから辞任したものであり、幹事長として重く受け止め、評価している。みずから出処進退を決めており、説明責任も果たしている」と述べました。
そのうえで、浅尾氏は「党の政策を実現させることが渡辺氏の重い決断に応えることだ。早急に新しい体制を作っていく」と述べました。

自民「説明が有権者へのメッセージ」

自民党の石破幹事長は、「辞任の理由について詳細を聞いていないが、『迷惑をかけた』とか『誤解を招いた』とかではなく、きちんとした説明をすることが、みんなの党を支持した有権者に対するメッセージになる。渡辺代表がこれまで進めてきた自民党との連携姿勢が今後、みんなの党の中でどのように議論され、方針が決まるかを待ちたい。みんなの党が新しい代表の下で、是は是、非は非として行動することになれば、議会政治にとっていいことだ」と述べました。

民主「辞任は当然」

民主党の大畠幹事長は記者団に対し、「国民の間に大きな疑念が生じ、渡辺代表が説明する努力をしても釈然としない状況が続いていたので、代表を辞任する決意をしたことは当然だと受け止めている。引き続き、国民や、みんなの党の所属議員によく分かる説明を丁寧にすることが必要だ」と述べました。

維新「辞任は大変残念」

日本維新の会の松野国会議員団幹事長は、「魅力的な政治家であるだけに代表辞任に至ったことは大変残念であり、再起を期してほしい。みんなの党とは、野党間の連携に向けて引き続き関係を維持していきたい」と述べました。

公明「党側にも説明責任残る」

公明党の山口代表は、「党内の動揺を収拾しようとしたのだろうが、依然として金を貸した側と借りた側で言い分が異なっているので、渡辺氏自身には説明責任が求められるし、党側にも問題を解明する責任が残る。これを放置すれば、期待した有権者を裏切ることにもなりかねないし政治不信も募るので、自主的に解決してほしい」と述べました。

共産「肝心な点明らかにすべき」

共産党の山下書記局長は、「なぜ5億円ものカネを妻の口座に移す必要があったのか説明がつかず、代表を辞めても国民は納得しない。カネを何に使ったのかや、なぜ吉田会長は多額の融資を行ったのかなど、肝心な点について、渡辺代表とみんなの党は明らかにすべきだ」と述べました。

結い「説明責任果たす必要」

結いの党の小野幹事長は、「代表辞任は苦渋の決断だったと思う。ただ、これですべてを終わりにするのではなく、8億円の使いみちや、どういう形で資金を作って返済したのかなどについて、説明責任を果たしていく必要がある」と述べました。

生活「ほかの議員の動向に関心」

生活の党の小沢代表は「出処進退は本人の判断が尊重されるべきだ。渡辺代表の辞任によって、みんなの党のほかの議員が今後どうするのかが関心事項だが、現時点では分からない」と述べました。

社民「政倫審で使いみち明確に」

社民党又市幹事長は、「巨額のカネの使いみちについて多くの疑惑があり、国民に政治不信が広がっていたので、辞任は当然だ。これで許される問題ではなく、渡辺代表は国会の政治倫理審査会でカネの使いみちを明確にすべきだ」と述べました。