区長多選自粛の規定削除 東京・中野区

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区長の任期が連続で3期を超えないように努めるとする多選自粛の条例がある東京・中野区で、4期目を目指す現職の区長が提案している多選自粛の規定を削除した条例の改正案が、25日の区議会で賛成多数で可決・成立しました。

中野区では、権限が集中する区長に長期間、在任することは好ましくないなどとして、平成17年に田中大輔区長(62)の提案で区長の任期が連続で3期を超えないよう努めるとする多選自粛の条例を制定しました。
田中区長は、任期満了に伴ってことし6月に投票が行われる区長選挙に4期目を目指して無所属で立候補する考えを表明していて、今月、多選自粛の規定を削除した条例の改正案を区議会に提案していました。
条例案は25日に開かれた区議会の本会議で審議が行われ、条例の改正案に賛成する議員は「多選によって区政に弊害が出るという合理的な根拠はない」などと述べました。
また反対する議員は、「区民から意見を募ることなく、唐突に条例を改正すると政治不信が広がる」などと述べました。
このあと採決が行われ、条例の改正案は自民党公明党の会派などの賛成多数で可決・成立しました。
中野区長選挙には、これまでにいずれも無所属の新人で、民主党と結いの党が推薦する予備校経営の喜治賢次氏(53)と、弁護士の宮本智氏(66)が立候補を表明しています。